羊水の意味や由来について|意外と知られていない役割も解説

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妊娠すると、ママの体はお腹の中の赤ちゃんを育てるために急激に変化していきます。
そのなかでも赤ちゃんにとって特に重要な役割を持つのが『羊水』です。

羊水はお母さんのお腹の中で赤ちゃんを安全に守り、成長を促すために絶対に必要不可欠なものです。

この記事ではは赤ちゃんにとって環境のすべてである羊水とはどんなものなのか、名前の由来やその役割など詳しく説明していきます。

 

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羊水とは

女性が妊娠をすると、子宮内には赤ちゃんを囲むようにして作られる「卵膜(らんまく)」と呼ばれる袋の形をした空間ができます。
この卵膜の中を満たす弱アルカリ性の性質をもつ水分を「羊水」と呼びます。

成分のほとんどは水分ですが、アミノ酸電解質糖分脂質などの成分も含んでいます。

妊娠初期には卵膜の一番内側にある羊膜と、赤ちゃん自身の皮膚から羊水が作られます。
そして妊娠中期以降になると、赤ちゃんの腎臓からも羊水が作られるようになるのです。

赤ちゃん自身が羊水を飲み込み、それを腎臓でろ過する、その後尿として排出するというサイクルを繰り返すようになります。

羊水の色は、基本的には水と同じで無味無臭・透明の液体ですが、妊娠初期には薄い黄色っぽい色に、妊娠後期になるにつれて乳白色へと変化していきます。
妊娠後期に羊水の色が白く濁る理由は、羊水に胎児の皮脂や皮膚からの剥離物や胎児の産毛などが混ざるからだと言われています。

羊水の量は常に一定でなく、妊娠期間を通して徐々に増えていきます。
妊娠8週頃にさしかかると、1週間に約10mlペースで増え、妊娠20週頃には約350ml、妊娠30週前後ではピークの約800mlにまで達します。
ピークを過ぎると羊水の量は徐々に減り、出産を迎える頃には約500mlになります。

妊娠期間中は胎児をしっかりと守ってくれる羊水ですが、分娩時になると羊水が外に流れることにより出産を助けてくれるんですよ。
このように羊水とは、妊娠・出産を通してママと赤ちゃんの強い味方なのです。

 

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羊水の名前の由来

赤ちゃんを守り育てる羊水は、なぜ「羊水」と呼ばれるようになったのでしょうか。
羊水という名は、「羊膜」の内側を満たす液体であることと、基本透明であることから名づけられました。

羊膜の英語は[amnion]と言いますが、[amnion]とはギリシャ語の「仔羊」[amnos]に由来すると言われています。

しかし、そもそもなぜ羊膜の語源が【仔羊】なのでしょうか。
諸説ありますが、人間の羊膜が生まれたてで膜につつまれた羊を連想させることや、羊膜の柔らかさが仔羊に似ていることから、羊に関連する名前が付けられたようです。

羊水の役割

 

ここからは、具体的な羊水の役割についてご紹介します。

胎児の発育
羊水の中には赤ちゃんの発育を促す物質や、増殖因子(ぞうしょくいんし)などが含まれており、細胞増殖・分化や、臓器の発達などを助けてくれます。

 

肺の成熟
赤ちゃんはママのお腹にいる時から、外に出た時のために【呼吸の練習】をしています。

呼吸の練習として、赤ちゃんは空気の代わりに羊水を肺に取り込みます。

また呼吸の練習以外にも、赤ちゃんは【排泄の練習】も行っています。

胎児の消化管で羊水を吸収したあとに尿として排出するという作業を繰り返すことで、腎臓や消化管も発達していきます。

 

保温

お母さんの体温や、外の気温に左右されることなく、羊水は赤ちゃんの体温を一定範囲内に保ってくれる働きがあります。

もしも母体の体温や外気温によって羊水の温度が変化したとしても、赤ちゃんの皮膚の血流を変化させ、体温を一定に保つように働きかけます。

 

外からの衝撃を和らげる

胎児を包みこむ羊水は、外からの衝撃をやわらげる役割があります。

日常生活でお母さんがお腹をぶつけてしまった時に、なるべく赤ちゃんに衝撃が伝わらないよう羊水がクッションとなり、衝撃を和らげてくれます。

 

運動空間の確保

羊水があるおかげで、赤ちゃんは子宮の中を自由に動き回ることができます。

お母さんは赤ちゃんの動きを胎動として感じることができますが、赤ちゃんは子宮の中で体を動かすことで、筋肉や骨などの発達を促しています。

 

皮膚の保護と傷の治癒

羊水には保水作用のある「ヒアルロン酸」が豊富に含まれており、赤ちゃんの皮膚の潤いを保ってくれます。

また胎児手術を行った時にできた傷も、産後にはその痕が残っていない事があることから、羊水には傷を治癒する働きもあると考えられています

 

抗菌・抗炎症作用

リゾチームやラクトフェリン、トランスフェリンといった、抗菌物質が羊水に含まれています。

羊水中の炎症や、細菌感染子宮収縮などから赤ちゃんを守ってくれます。

 

分娩への働き

お産の際、羊膜と羊水がはたらきかけ、赤ちゃんの通り道を広げていきます。

その他にも、陣痛によって赤ちゃんが圧迫されることを和らげたり赤ちゃんと産道との摩擦を減らして赤ちゃんが出やすくする働きもあります。

 

まとめ

妊娠中は羊水を見ることはできませんが、妊娠期間中の長い間、お腹の中の赤ちゃんを守ってくれる大切なものです。
量が多すぎる・少なすぎる・濁りすぎているなど、羊水のトラブルは誰にでも起こりうるので、気になる人は羊水の状態に問題はないか、妊娠検診時に医師に確認してみましょう。

 

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