おっぱいからの卒業 ~こどもとママの成長への道のり

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赤ちゃんは母乳やミルクを飲んで少しずつ成長していきます。

歯が生えてきて、ハイハイやつかまり立ちをはじめ、“新生児”を卒業していきます。

食事も離乳食へと変わっていき、成長とともに母乳からも卒業する時期が来ます。

 

では、いつから母乳をやめればいいのでしょうか。

そこで、卒乳までの流れや疑問、その後の子供とお母さんのケアについて考えてみましょう。

 

卒乳と断乳の違いは?

おっぱいから卒業する時、よく目にするのが“卒乳”と“断乳”という言葉です。

どちらもおっぱいからの卒業を意味する言葉ですが、違いを説明できますか?

 

卒乳”とは子供自身が少しずつおっぱいを欲しがらなくなり、徐々におっぱいから卒業することです。

また、お母さんの母乳がだんだんと出なくなることでおっぱいから卒業する場合も卒乳と呼ばれます。

 

一方、断乳”とはそろそろおっぱいを卒業させようというお母さんの意思によっておっぱいから卒業させることです。

子供の年齢や、お母さんの仕事復帰などの生活の変化、おっぱいに影響する薬を飲まなくてはならなくなった場合など断乳の理由は様々です。

 

卒乳と断乳、どちらを選ぶかは自由です。正解、不正解はありません。

一番大切なのは子供とお母さんの気持ちです。

それぞれに合った方法で、おっぱいから卒業させてあげましょう。

 

卒乳の時期は?

卒乳する時期に決まりはありません。

子供の成長に個人差があるように、卒乳の時期にも個人差があるのは当たり前のことです。

生後11ヵ月~1歳2ヵ月の時期に卒乳したというケースが多いですが、4歳ごろまで授乳を続けていたというお母さんもいます。

 

ですので、焦る必要や、無理やり卒乳を始める必要はありません。

子供とママのタイミングで始めましょう。

卒乳の時期は、子供の行動も目安になります。

 

どういった行動が子供からの卒乳開始のサインなのでしょう。

 

離乳食を1日3回食べられていますか?

きちんと離乳食を食べ、成長に必要な栄養がとれているかは重要な卒乳の目安です。

母乳やミルクをやめたことで、体重の減少などがあればまだ離乳食だけで十分な栄養が取れているとは言えないでしょう。

 

水分をコップやマグから飲めていますか?

授乳期間中は母乳やミルクから水分摂取しています。

卒乳することで水分不足にならないためにも、きちんとコップやマグから水分を飲むことができることが卒乳の目安になります。

食べ物にも水分は含まれますが、それだけでは十分ではありません。

母乳やミルク以外の飲み物にも慣れさせてあげて、十分な水分摂取ができるような状態にしましょう。

 

健康的なうんちがきちんと出ていますか?

子供の健康状態はうんちを見ればわかるともいわれています。

離乳食をきちんと食べている状態で健康的なうんちが出ていれば、腸の働きや腸内細菌のバランスも整っている証拠です。

 

卒乳しても、離乳食だけで健康を保てるという目安にもなります。

子供の体は、知らないうちに卒乳への準備を進めてくれているんです。

 

おっぱいを飲む量が減ってきていませんか?

離乳食を十分食べることができるようになれば、それだけでおなかが満たされるようになります。

そうすれば、自然とおっぱいを飲む量は減ってきます。

離乳食で食欲が満たされるようになれば、卒乳もうまくいくはずです。

 

ママの心の準備はできていますか?

もちろん子供の気持ちは大切ですが、お母さんの気持ちだって大切です。

母乳が出る量が減ってきたとき、授乳がつらいと感じてきたときも卒乳の目安ですよ。

母乳が減ってきた理由は、子供が飲む量が減ってきたことが理由かもしれません。

 

子供の吸う刺激でホルモンが分泌され母乳は作られます。

子供の飲む量が減る=母乳が必要ではなくなってきたと脳が理解することでだんだんと母乳が出なくなることがあります。

お母さんの体の変化や気持ちの変化も大切な卒乳開始のサインです。

 

こういった変化をきっかけに卒乳準備を始めてみてもいいんですよ。

 

卒乳の仕方

卒乳とは自然におっぱいから卒業させることです。

もし卒乳がうまくいかなければ一度期間をおいてあげましょう。

まだ準備ができていないという証拠なのかもしれません。

 

子供にも心の準備が必要です。

焦らずゆっくりと進めていきましょう。

 

進め方にはいろいろありますが、まずは授乳の時間を短くしていってみましょう。

今まで15分かけて飲んでいたなら、13分に短くしてみましょう。

また次の日は11分と少しずつ減らしていきましょう。

 

そうすることで1回量が少しずつ減ってきます。

その時に大切なことは、飲み終わった後の声掛けです。

「頑張ったね」「次は夜に飲もうね」などと声掛けすることで、子供自身に1回量に納得させていくことができます。

 

1回量が少しずつ減ってきたら、授乳の回数を減らしていきましょう。

もし、おっぱいが欲しいといったらお菓子や飲み物を進めてみましょう。

母乳以外のものでおなかを満たす感覚を増やしてあげましょう。

 

回数を減らすことに成功したら、次は3日間授乳をしないという日を作りましょう。

今まで毎日触れてきたものから当遠ざけられることは、子供にとってとても不安なことです。

なるべく不安感を与えず、ほかの楽しい事に目を向けさせて過ごしましょう。

 

いっぱい声をかけてコミュニケーションをとってあげてください。

どうしてもおっぱいが欲しいといって来てもこの時は踏ん張りどころです。

おっぱいをあげればすぐに落ち着くのはわかっていても心を強くもってくださいね。

 

子供もお母さんもこの3日間はとてもつらい時です。

でも、3日後には驚くほどおっぱいへの執着がなくなっているはずです。

 

ミルクからの卒乳も進め方としては同じです。

ミルクでの授乳をしている場合、哺乳瓶を見るだけで反応してしまう子供が多くいます。

そのため、卒乳の時期は、子供の見えるところには哺乳瓶を置かないようにした方がいいでしょう。

 

少しでもミルクのことを忘れさせる時間を増やすことがうまく卒乳を進めるコツです。

母乳からでも、ミルクからでも卒乳というのは子供にとってもお母さんにとってもとても大きなことです。

 

お母さんの不安や焦りは子供に伝わってしまいます。

なるべく穏やかな気持ちで見守ってあげましょう。

 

また、授乳は子供との大切なコミュニケーションの時間です。

卒乳中、卒乳後は授乳時よりももっとコミュニケーションをとってあげましょう。

 

卒乳のメリット、デメリット

メリット

 

お母さんの負担軽減

母乳を作りだし、授乳することはとても体に負担のかかる事なんです。

また、食べる物や飲むものにもいつも気を配らなければなりません。

アルコールはもちろん、カフェインが含まれる珈琲もたくさんは飲めません。

 

授乳のことを考えて、前開きの服を着なければいけなかったりと制限されることが多いんです。

ミルクの場合も、外出時にお湯や哺乳瓶を持ち歩く必要があるのでかなり重い荷物を抱えて移動しなければならす不便です。

卒乳するとそういったことがなくなるので、かなり負担が減ります。

 

妊活を始められる

卒乳するとホルモンのバランスが整ってくるので次の妊娠の計画が立てやすくなります。

また、授乳中はホルモンの関係で子宮が収縮します。

もし授乳中に妊娠すると流産の可能性が高くなってしまうので、卒乳を早めに進めることをおすすめします。

 

よく食べるようになる

空腹を満たすため、授乳中よりも離乳食の量が増えてきます。

離乳食が進むと口の周りの筋肉が鍛えられていきます。

食べるということは口の周りの筋肉が鍛えられるだけでなく、舌やくちびるを動かす練習にものなるので言葉の発達につながるんです。

 

夜よく寝るようになる

睡眠と食事が分離された生活リズムができてくるため、夜泣きが減ってきます。

今までは、添い乳が習慣になっていたり、口さみしさで起きてしまうことがあった子も、卒乳をきっかけに深い眠りにつきぐっすりと夜寝てくれるようになります。

 

夜の授乳はお母さんの寝不足の原因です。

ぐっすり寝てくれることで育児ストレスも減りますよ。

 

デメリット

乳腺炎になってしまう

母乳の量が多いままのお母さんは乳腺炎になりやすいので注意が必要です。

体の中に残った母乳が細菌に感染して乳腺炎がおきます。

卒乳したからといって、おっぱいをそのままにしているとガチガチに硬くなって乳腺炎になる可能性も高くなるので定期的な搾乳をしましょう。

搾乳の数をだんだん減らしていけば、母乳の量も少しずつ減ってきます。

 

食事に気を遣う

卒乳すれば食事だけで栄養を取るようになります。

そのため、栄養に気を使いながら食事の準備をしなくてはなりません。

バランスのとれた食事で成長をどんどん促してあげましょう。

 

今まで母乳やミルクで補っていた栄養の一部は牛乳で代用できるものもあります。

 

スキンシップが減る

授乳は子供のおなかを満たすだけでなく、スキンシップの時間でもありました。

卒乳することでその時間は無くなってしまします。

ただでさえ卒乳したことで生活リズムが変わり、子供の気持ちは不安定になっています。

 

卒乳前よりもスキンシップの時間をたくさん作ってあげましょう。

 

卒乳後のママのケア

卒乳すれば、おっぱいトラブルや寝不足から解放されると思ったら大間違いです。

その後のケアを怠ればまたたくさん悩まされることになります。

心と体、両方のケアが重要です。

 

まずは、卒乳後の注意として”乳腺炎”があげられます。

母乳は体の外に出してしまわなくても体内に吸収されます。

しかし、吸収されずに残ってしまう場合があり、この余った母乳が細菌に感染することでしこりができたり、眠れないほどの痛みがおきます。

 

ひどくなるとおっぱいが岩のようにガチガチに硬くなり、触れるだけで激痛がはしったり、高熱が出たりします。

そうならないためのケアの方法をみてみましょう。

 

母乳はピタッと止まるわけではありません。

脳に母乳を作れという指令が送られている間は出てしまいます。

そのため、卒乳後も搾乳する必要があります。

 

搾乳する時には、乳頭を刺激して母乳を出してはいけません。

乳頭への刺激は母乳の分泌を促してしまいます。

 

乳房全体を包み込んで外から内に圧をかけて絞っていきましょう。

おっぱいが張ってくるとすぐに搾乳したくなりますが、絞りすぎると脳はまだ母乳が必要なんだと思ってしまいます。

少しずつ間隔をあけて搾乳していきましょう。

 

すると、だんだん量は減ってきます。

また、卒乳後にケアが必要なのは体だけではありません。

心のケアも必要です。

 

実は、卒乳後は産後うつ病になりやすい時期でもあるんです。

産後うつ病とは、なんとなく気持ちが落ち込んでしまったり、疲れやすい、子供と一緒時間が楽しくないという気持ちになってしまうんです。

一度なってしまうと、症状が数か月から数年続いてしまうこともあります。

 

そんな産後うつ病の原因はホルモンバランスの変化です。

妊娠中の10ヵ月で胎児を育てるために出ていたホルモンが、出産することでガラッと変わってしまうんです。

このホルモンバランスの変化によってイライラしたり、気分がおきこむなどの症状が出てしまいます。

 

また出産後の生活の変化も原因の一つといわれています。

出産後は生活も一変します。

24時間子供と向き合い、今までしたことのない子育てが産んだらすぐに始まります。

 

初めてのことばかりの生活、言葉をしゃべれない子供の訴えがうまく理解できないなどがストレスとなってしまう事が産後うつ病を引き起こしてしまいます。

 

産後うつ病の症状は、イライラや気分の落ち込みだけではありません。

疲れているのに眠れなかったり、やる気がおきないことに加えて育児がうまくいかない責任を必要以上に感じて自分を責めてしまうということもあります。

子供は敏感なので、そういうお母さんの心の変化をすぐ感じ取ります。

 

お母さんの不安やイライラは子供にもすぐに影響してしまうため、泣き止まなくなったりといった状態になってしまうことがあります。

産後うつ病のお母さんにとっては、そういう子供の状態を見ると余計に症状は悪化してしまうでしょう。

 

最近よくニュースにもなる幼児虐待”にもつながる可能性もあります。

そうならないためにも、思い当たる症状があると感じた場合は病院で診てもらいましょう。

 

卒乳は子供にとってもお母さんにとっても大きな変化!

子供は日々成長しています。

それはお母さんも一緒です。

 

成長とともに初めてのことを一緒に乗り越えていかなければなりません。

不安はありると思いますが、一つずつステップアップしていきましょう。

 

 

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